認知症の義母が必死の抵抗・・第42話

要約

義母がオシッコで濡らした股引を衣装ケースに突っ込んでいました。在宅介護を始めて4年目ですが、なぜ、そんなことをやるのかいまだに分りません。それも上着類の中につっこんでいたので、家内としては思いも掛けないことだったのでしょう。夜の出来事だったので、その日の疲労が重なって怒りが小噴火。家内の迫力にたじろいだ義母は防戦一方でした。

本題

私が、夕食が終わってのんびりとネットフリックス(Netflix)で映画を観ていたとき、家内と義母の言い合ぅ声が聞こえてきました。家内が許さないと言う感じで「貴方がやらないで誰がやるのよ!」「この股引(ももひき)はお母さんしか履かないでしょ!」すると義母は「私は知らない、誰かが濡らしたんじゃないの」ん??・・濡らした、だと・・また、下着をオシッコでか?・・ちゃんと下ろさないでやっちまったか・・。

何はともあれ、映画を中断して下へ降りて行きました。すると家内が珍しく義母に猛攻撃です。濡れた股引を持って「知らないって、これにオシッコを引っかけるのはお母さんしか居ないじゃない!」と言いながら、義母の目の前に濡れた股引を突きつけています。

そうすると義母は「私は今までそんなことをしたことはないよ」「いくら馬鹿になっても、やらないことぐらい分るよ」と家内の迫力にたじろぎながらも、どうしても認めません。今日は義母が防戦一方です。

取り敢えず、言い合いを中断させて家内に事情を聞きました。あるはずのないところに、オシッコに濡れた股引と突然の臭気・・老人のオシッコは臭いますからねぇ・・。最近、義母がトイレで粗相をやるようになって家内の頭が痛かったところでした・・にっこりってわけには行きませんよ。

家内が明日のデイサービスの準備で衣装ケースを引き出したところ、カーディガンなどの間にオシッコで濡れた股引を突っ込んであったそうです。ケースの中はオシッコの臭いが充満しているし、カーディガン類は洗い直しだし、忙しい家内はついついきつく言ってしまったようでした。

その日はデイサービスが休みだったので家内は一日中、義母のボケ攻撃に晒されていました。家内は疲れが溜まっていたんでしょうね。おまけに夜に発覚した事件でした・・そりゃあ怒りたくなりますよ。

義母は1分前のことは覚えてませんから、確かに、貴方がやったでしょと言われても、とぼけては居なくて、本当に知らないと言っていたんでしょう。

そのうえ、思考力もかなり破壊されているので、自分の股引→観たような感じだけど自分のものかどうか分らない。オシッコで股引を濡らした→10年以上前の記憶で生きていますから、やるはずがないと言うことに。それに、こうなりゃ、しらを切り通すしかないみたいなことが、あったのかも・・いや、なかったのかなぁ・・不明です。

それから、衣装ケースに濡れた股引を突っ込んだ→5年前辺りから、ときどき紙パンツなどを下着類のケースに突っ込んだりしていました。股引は初めてなんですが、最近、トイレでちゃんとパジャマや股引を下げないので、それらを濡らすようになっていました。にもかかわらず、直ぐ忘れるので本人は包み隠さず、やってないと言い張るわけです。

善意に解釈して・・間に合わなかったかも知れません。パジャマや股引を下げてるときに出ちゃったんでしょうか・・間に合わずにアウトはめったにないんですがね。トイレに大きな張り紙を貼っても間に合わないんじゃあ、仕方ないと言えば仕方ない。認知症ですから・・。

寝たきりになるのは、ある意味恐怖ですが、認知症には十分なほど恐怖を感じます。なんとか、そうならないように夫婦で回避の努力ですね・・。

第42話を有り難うございました。

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