認知症の義母のおしゃべり・・第46話

要約

義母がデイサービスを休む日曜日は家内にとって受難の1日です。同居し始めた3年前までは義母は、編み物、数独などを趣味でやってました。・・だったんですが、もう両方とも出来なくなっています。テレビも良く分らないようです。そうなると家内を親目線と友達目線の両方で構うことが楽しみのようです。結果的にそれが家内のストレスに。

本題

今日の日曜は雨です。庭や鉢の植木は恵みの雨です。日曜の雨は、義母がデイサービスを休む日の雨・・これは家内には安息日にも骨休みの雨でもなく、受難の日曜であり、雨の日となります。雨なので義母は1秒たりとも外に出ません。

とくに最近の義母は、趣味だった編み物や数独はできなくなったのですぐギブアップ、テレビにも興味を持ちません。残るは楽しみは家内を相手におしゃべり三昧。当然のごとく話題はピンボケ気味で同じ話題を何度も繰り返します。堂々巡り・・家内にとってまさに苦役の1日です。

それでも、義母は日曜日になると、疲れているらしくときどき、時間帯に関係なく寝ます。ところが、やっと寝て静かになったと喜ぶのも束の間、30分も経たないうちに、ムクッと起き上がり、トイレへ・・それから家内への口撃が再開します。

トイレの度に家内は義母について行って「ちゃんと膝の下まで下ろすのよ!」と3回ぐらい言います。終わるまでドアの傍で待って、出てきたら義母がトイレの中で手洗いをするしないにかかわらず、洗面台のところで石けんをつけて洗わせます。

そして義母の部屋に入るや否や義母は「○○ちゃん、そろそろお昼のお茶は」と攻撃開始。「さっきお茶したばかりだよ、どら焼き美味しいって食べたじゃない」と答えると「え!本当?そりゃ気がつかなかった」記憶保持時間が1分程度なので忘れてることは間違いないのです。ところが、本人は忘れたとは言いません。

因みに、最近、かなり太ったので、どら焼きは半分の半分;4分の1です。ボケているせいか、量を減らしても不満はないようです。本人は大好きなどら焼きなので減らせば気がつきそうなものですが、ボケてるせいでしょうね・・まったく疑問を持ちません。

ティータイムの話が終わると、直ぐに次の話題に移ります。「今日は何曜日?明日はデイサービスに私は行くの?」 → 「今日は日曜日でしょ」「だって、日曜のお休みだからお母さん、今日、居るじゃないの」 → 「じゃあ、明日はデイサービス、休み?」「明日は月曜だから行く日だよ」「ほらカレンダー見てよ、今日は日曜だから明日は月曜で行く日なの」 → 「そうなの、行く日なのね」

・・こんな会話が、ほぼ1日続きます。私は話し相手だけは勘弁願っているので、家内には「もう相手にしないで知らん顔してたら?」「優しすぎるから、何回でも同じことを聞いてくるんじゃないのか?」と少し、訳の分らないアドバイスだか文句だかを言うのです。

もちろん、家内は「そうね・・」とだけでほぼノーコメントです。そのうち、気分転換に買い物に行く、と言うのですが、雨では流石に買い物に出る気は無いようです。そうなると、ひたすら明日がやってくるのを待つばかり・・。

そのときの私はと言えば、心の中で「申し訳ない、お疲れ様」と言い、後で家内には「今日もうるさくて大変だったね、お疲れ様」と発声。ストレスだらけの家内の1日をねぎらいます。

第46話を有り難うございました。

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