認知症の義母のリハビリ・・第52話

要約

義母の手術後の経過は順調で、先週、リハビリ病院に転院しました。なんとか歩けるようになってもらいたいものです。入院期間中、義母のボケはかなり進むと思います。いまのところ、家内が行くと分るようです。

本題

義母は先週の終わりにリハビリ病院に転院しました。面会は1週間に1回なので10分の面会時間では、詳しい状況を知ることはなかなか難しいです。トイレに一人で行けるようになるのかならないのか、行けるようにならなければ、引き続き老健に入れるのかどうか・・見通しが立たないまま時間だけが確実に過ぎてゆく感じです。

リハビリをやってないときはベッドにいるしかないので、ボケが進むことだけは、はっきりしています。まだ家内を認識しているので、凄いことになってはいないようです。家内が面会で義母と話しているとき、家に帰りたいとか、病院が退屈だとか、全く言わないそうです。

今日、面会に行ったら義母が家内に「○○ちゃん、折角来たんだからお風呂に入ったら?私はもう入ったから」と上機嫌で言ったそうです。私の母が施設に入っていたときも「良いお風呂だから入っていったら」と家内が言われたと話していたことを思い出しました。

いまから10年ぐらい前に、認知症の知人を引き取りに栃木県の警察署まで行ったことも思い出しました。彼が、早朝、埼玉県のゴルフ場に行くつもりで道に迷ってしまい、栃木県にまで行ってしまったのです。保護されていた警察署に行くと、自分の家にいる雰囲気で警察の方々と楽しく話していました。

私が行くと、私のことを分らなかったようですが、どうにか私の自家用車に乗せました。それを一緒に来てもらった家内が運転して、私が彼の車を運転して彼の自宅まで連れて行きました。認知症が進んでいたらしく、警察署に居てもそこが自宅ではないとの違和感を全く持ってないようでした。ちょうど、いまの義母の状態と同じです。

認知症は怖いですね・・自宅と自宅ではないところの区別がはっきりしなくなって、違和感を持たなくなってしまう。もちろん、この現象はいろいろある中の一つです。脳のシステムが故障すると自分が自分でなくなってしまうような・・。自分以外の人たちに助けられながら生きて行くしかないんですね・・。

本人は既に故障しているので悩まないようになってますから、それなりに幸せかも知れません。ですが・・なりたくないですね。・・そうならないようにすでに努力はしてますが・・。私たちが超高齢者になったころには、認知症をある程度でも良いので、防止できる薬や手法が開発されているよう祈るばかりです。

先週、家内に引っ張られて不本意ながら、脳神経内科のクリニックに認知症の検査に行きました。次回はそのことをお話しします。

第52話を有り難うございました。

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