認知症の義母の再骨折・・第38話

要約

深夜に義母がトイレの前で転倒し、肋骨を骨折しました。3月に骨折した反対側です。通路に手すりを付けたり、蛍光灯の小さい電球を消さないままにしたり、それなりに努力はしてました。それでも、骨折です。骨折から1分も経過しないうちに骨折を忘れてしまうような状態なので、これからも忘れたころに骨折事故を起こす予感がします。

本題

義母がトイレの前で転倒し、また骨折です。一昨日の深夜、2時半にどっでーんと音がしたので、慌てて家内と階段を降りると、義母がトイレの前で仰向けに転んでいました。一発で目が覚めるほどの音でも無かったのですが、義母への介護意識が鋭敏になっていたようです。

先に行った家内が「転んじゃってるよ」と声を出しています。仰向けでパジャマと下着をズリ下ろしたまま仰向けに。家内が声を掛けても無反応です。息はしているので亡くなっては居ないと思いましたが、無反応・・嫌な感じです。もしやと思わないでもなく・・。

どっちにしても、起こして良いものかどうか迷いました。熱中症とは違うと思いながら、取り敢えず二人で抱えて起こしました。年の割に重く、えらく難儀をしました。家内だけではとても無理でしょう。介護は二人が前提でないとどうしようもないときがあるんですね。そして、起こして1分も経たないうちに家内の呼びかけに反応し始めました。軽い脳震盪だったようです。

頭を打ったようでたん瘤ができてるようです。でも、3月上旬に転んだばかりなので、心配しましたが吐き気を訴えないので、その点、少し安心しました。この時刻に救急車を呼びことをためらいました。救急車だと住宅密集地のこの地域だと、ご近所に迷惑がかかるし、我慢できる範囲ならと・・。

適切な判断だったかどうか分りません。死ぬか生きるかの瀬戸際なら呼びますが・・。ま、吐き気はなく、本人は寝たいと言うので寝かせ、家内と話して明朝、整形外科に診せに行くことにしました。

翌日、起きると脇腹当たりを押さえて「あ痛た」と連呼するので、もしや前回の脇腹の骨折部分がまた折れたのか、と心配しました。その日、私はちょうど仕事が休みだったので、家内が義母をタクシーで連れて行き、私はワンちゃんと留守番でした。

それから1時間経過して、LINEで家内の速報が届きました。結果・・心配した肋骨の骨折でした。但し、前回の部位ではなく、反対側(左)の肋骨でした。

右側が治ったと思ったら今度は左側、ほぼ1ヶ月後の惨事です。やれやれ、です。本人は前回と同じく「あ痛た、アイタタ」と痛がっています。可哀想ですが、このような惨事になってしまったことは、義母の脳が正常に働いてないので誰のせいでもなく、ひたすら状況適応的に対処するしかありません。何をやるか予想し難い状況です。今回の転倒骨折の原因は、寝ぼけてベッドからパジャマをズリ下ろしたまま、トイレに向かったとしか思えず、寝ぼけと本当のボケが重なっての惨事だったと思います。

まだトイレに一人で行くから良い方だね、などと二人で話してましたが、夜中の転倒は防ぎようがなく、運任せのその日暮らしになるやも知れません。これまでの安全対策は、通路からトイレまでの手すりの設置、ベッドの使用、廊下の点灯管(蛍光灯の小さい電球)の点灯でした。

これからはより安全に配慮するとなると、リフォームは対象外として・・通路のライトを夜中も点灯することぐらいです。とは言うものの、大正人間の義母は寝る前に、習慣的に必ず灯りを消すので、スイッチの位置を変更するしかなさそうです。

有吉佐和子の『恍惚の人』の中で、義父の夜中のトイレがらみで、主人公の主婦が認知症の義父の横で寝るようになります。・・そこまで行くようになるんでしょうか・・なんとも言えない現実が迫っているような・・。

第38話を有り難うございました。

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