認知症の義母のこの先は・・第36話

要約

100歳を迎えた義母は健康、加えて意気軒昂。このまま105歳ぐらいまで元気で居そうです。正直なところ、嬉しくもあり、感謝の気持ちもあり、そしてまたフラストレーションがたまりもします。・・・雑念を払っていまを続けるしかなさそう。

本題

義母の血液検査の結果は異常ありませんでした。と言うことは、極めて健康、申し分なし。5年前だったかどうか定かではないですが、家内が介護関係の方が思わず口に出たこと・・「こんなに丈夫なら105歳までは行きますよ」。それを家内から聞いたとき、正直、私は複雑な心境になったものです。家内の介護の苦労と私の立場を少々加えて、です。

もちろん、そのときはまだ同居していなくて、家内と義兄が1ヶ月交替の泊まりがけで面倒を看ていました。あれから5年の月日が流れました。義母が100歳になったいま、105歳はいっそう現実味を帯びた未来となっています。

前にも書きましたが、親孝行と老老介護の天秤は絶えずグラグラしています。不埒なことを願ってはいませんが、このまま人生の後半を費やしてしまうのか、とついつい考えてしまいます。どんどん消費されている私たちの寿命を密かに惜しんでもいます。海外旅行はもちろんのこと一週間程度の国内旅行等々の願望。ま、お決まりの無い物ねだり願望。

娘に留守を頼んだとしても、娘にも家庭があるので1週間は無理です。それに私たちが泊まりがけの旅行、それが2泊ぐらいでも義母のことが気がかりです。仕方ないだの宿命だのと慰められても、私のフラストレーションはグングン上がるばかり。

結局、どうすることも出来ませんが、いまの生活条件を拒むと義母を悲しませることは間違いなし。その延長線上に家内をも悲しませることにもなります。それは実に不味いです。絶対に回避しないといけません。

それなら己の身勝手な願望をスケールダウンさせ、独り勝ちを避けてみんなが利得を分け合う日常にしないと・・・いまのままで。ひたすら、いまを継続・・と言うことですか。

第36話を有り難うございました。

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